Vol.11 TVゲームとインターネット 2000.8.14
今回はTVゲームにおけるインターネットの付加価値について書いてみようと思う。
最近のドリームキャストソフトはネット対応とうたっている物が多い。
それはDCがネット対応を売り物にしているのだから当然のことだろう。
ネットにつなげば新キャラをダウンロード出来るとか、新イベントを出現させることが出来るとかという物が多いが
ただ、それは通信対戦物でも無い限り普通はおまけ程度で行う物だろうと思う。
全員が全員ネットにつないでいる(つなげる環境にある)訳ではないのだ。

isao.netの会員数を見ればわかるがDCを実際にネットに繋いで使用している人間は半分に満たないのである。
メーカーはこの事実を軽視している傾向にありネットダウンロードを当たり前の様に使っているがそんなことでいいのだろうか?

実際、私の友人が「首都高バトル」でどうやってもあと1車種だけ出てこないと言うので調べたところ
ネットにつないでダウンロードしないと出てこないということがわかり、その事を伝えるとその友人は
「やっぱそうか・・・」と言っていた。ちなみに友人は部屋に電話回線を引いて無くネットにはつなげる状態ではなかった。

次に俺が持っているソフトの例を挙げてみよう。

・Jリーグプロサッカークラブを作ろう!
このゲーム、ただでさえ難易度が高いのだがネットでダウンロードしないと強いキャラが登場してくれないという
とんでもない代物。

・サンバDEアミーゴ!
収録曲は13曲だが、ネットで7曲ダウンロードできる。ネットに繋いでない人にはかなり不満が出るようなもの。
また、コナミの様に救済措置として曲数クリアで登場というのもなさそう。
※コナミはDDRシリーズなどでメモリーカードを通じてゲーセン筐体とPS版をリンクさせて曲を出現させているが、狂ったような曲数をクリアするとゲーセンに行かずとも出現させることが出来るようになっている。

俺が持っているのではこんなところだが特にサンバなんて言うのは特に極悪でただでさえ13曲しか入っていないくせにダウンロードが7曲なんて非ネット接続者からみれば「ふざけるな!」としか思えないと思う。
これはどう考えても「おまけ」を通り過ぎている。

今後、DCソフトでこういった物がさらに浸透してくると思われるが忘れてはならないのは
「接続するには接続料金がかかる」 と言うことである。

おまけ程度なら繋いでも繋がなくてもいいと思えるかもしれないがダウンロードしないと意味がないぐらいの物までなってしまうと強制的に接続をさせられている状態になる。
そうなると我々はソフト代金のほかに接続料金も余計に支払わなければならない。
そんなことが容認されてしまうのか?
コアなユーザー、インターネットを常に使っているユーザーならともかくライトユーザーがついてくるようには思えない。

最後に一言
「そんなにソフト会社は偉いのですか?」

次回もこんな感じの内容の予定〜