Vol.2 任天堂、松下電器と提携! 1999.5.12
とうとう、ゲーム業界に再々編の波がやってきてしまった。
99年5月12日、任天堂と松下電器産業は新しいゲーム機の開発で提携をしたと発表した。
いままで、任天堂がDVDで新ゲーム機の開発をしていると噂にはなっていたがこんな形で実現するものだとは思わなかった。
任天堂はプレステ2を発表したSCEへの対抗として、数年前の新世代ゲーム機戦争で惨敗し、家電分野でもソニーが最大の敵である松下電気産業をパートナーとして選んだのである。
この提携での両者の利点としては、任天堂の方は松下が持っているDVD技術を使用することができ、これにより大容量のゲームでも1枚のディスクにまとめることが可能になり、またコストもカートリッジに比べて格段にやすく、製造も早くなるのでいままでよりスムーズにソフトを供給できるようになる。
そして、松下側には自身で発売するDVDーROMドライブに新ハードのソフトが使用できるモデルを発売する計画もある。
ハードの詳しいスペックや、発売時期、価格等は発表されなかったが、他にもモデムを内蔵してインターネットにつなげるようにすることも明らかにされた。これはDCへの対抗だろう。
任天堂は最近64が好調になってきたこともあり強気になっているみたいだ。普通だったら64DDを発売する前にはこんな発表はしないと思うのだが・・・
これで、セガの『ドリームキャスト』、SCE、任天堂のDVD新ハードの三つ巴体制が出来上がった。DVDハードは共に正式な発売日、定価ともに不明だがDCへの対抗心が強そうなので、価格は抑えられそう。高くても5万円以下だろう。
ソフトの充実さでは当然、発売中のDCが当分は先行できるだろうが、PS2の互換性を考えるときついかも知れない。任天堂は?である。なんと発売当初はサードパーティーなしでやってくみたいである。スクウェアとエニックスが引き抜かれたときにサードパーティーがどれだけ大切か思い知ったはずなのだが。
最後に、DVDって本当に広まるのか?LDと同じ運命をたどってくような・・・